写メ投稿
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2025-08-05
【もっと欲しがりなよ】
暗くした部屋を、
間接照明のオレンジがやわらかく照らす。
この瞬間だけは、
すべてが妖しく変わる。
灯りの明部と、闇の暗部。
その境界線が、君の肌の上を走り、
隆起をよりくっきりと浮かび上がらせる。
僕はそのラインに沿って
ゆっくりと指を這わせる。
背中から、脚へと。
指の腹で、そっと。
君の身体は素直に応える。
控えめな声を漏らしながら、わずかにうねる。
そのたびに光と影が君の官能を映し出して
色香が部屋に立ち込めていく。
腰から尻にかけて、
なめらかな曲線をなぞる指先が
唐突に耳へと触れた瞬間。
それまで遠慮がちだった君の声が
一気に悦びへと跳ね上がる。
たまらなくなった君は
僕の上に覆いかぶさり
触れようとする。
僕は君の両手を後ろ手に押さえる。
僕の上で
物欲しそうに力なく開かれたその口元に
僕は指を差し入れる。
君は紅潮した頬のまま、
僕を見つめた。
そして、僕はささやく。
「もっと、欲しがりなよ」
santuario OSAKA 永士


