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  • 2024-05-13

    [大阪出張日誌 Part.5]大阪出張の拠点「ミナミ」を心底気に入ってしまった

    大阪出張の拠点として、この5日間歩き回ったミナミ・なんば駅周辺。


    僕はこの街を心底気に入ってしまった。


    赤、青、黄色、黒と灰色。原色と燻んだ炭の色が混じり合ったような街並み。このゴチャゴチャ感。ゴミゴミ感。ビルとビルの隙間には小さな店が所狭しと軒を連ねる。ホテル街の方に行くと、イリーガルでアナーキーな雰囲気も漂ってくる。真夜中の駐車場でサッカーをする若者たち、大声で笑う外国人たち、雑居ビルの屋上から大音量で流れるEDM、獣のような目つきをしたおじさんが道端を歩いている。

    そしてそこに、僕もいた。


    僕はこういう街並みに対して、「何をしても許されそうな寛容さ」を感じ取ってしまう。


    例えば真夜中のミナミのホテル街で、急に地面に寝転がってジタバタしながら大絶叫をしてみよう。さてどうだろうか。


    うん。きっと許される。僕はこの街に許されるはずなんだ。


    でもこれが、丸の内とか銀座とかだったらどうだ?


    オフィス外のど真ん中で寝転がってジタバタした瞬間、どこからともなく自衛隊よりも屈強な警備員みたいな人たちがやって来て、僕はつまみ出されるだろう。不寛容なのだ。(いや、間違いなく悪いのは僕なんだけどね)



    とにかく、ミナミの街並みにはそういった寛容さがあるように感じられて、自然と、ふっと身体が軽くなるような実感があった。居心地が良かったんだ。


    東京の渋谷も、ミナミと同じような寛容さがあると思う。僕はそういう街が好きなんだ。




    でも矛盾するようだけど、僕は人混みが苦手だ。たくさん人がいると人酔いしてしまう。気分が悪くなってくる。


    だから、なんばウォークを歩いているときは大変だった。この5日間で僕はなんばウォークを行ったり来たりしすぎて、もはや立派ななんばウォーカーになってしまった。



    きっと、次回の大阪出張のときも、僕の拠点はここミナミだろう。