こんばんは!CANDY TOKYOセラピストの初(はじめ)です!(*^^*)
商業の世界では「なんでこんなに頑張っているのに、こんなに報酬が少ないんだ!」となることは多々あります。
そしてそのために、お金を払う側と貰う側とで対立や諍いが起こる。間々あることでしょう。
たまに聞くのが「セラピストの塩対応問題」
これに関しては分析してみると、結構お金の流れや構造の問題があるんだなぁと。
それぞれの立場になって考えてみましょう。
まずお客様側。
120分コースだとすればCANDYの料金表上は2万円。そこにプラスで指名料や交通費、ホテル代がかかりますので計3万円程の出費です。
当然、3万円分のサービスを要求したくなります。
仮に時給1,200円だとしたら、25時間は働かなくてはいけません。
毎日8時間勤務と少しの残業を3日間とした場合、それだけ働くことの苦労は、労働をしている人であれば痛いほどわかることかと思います。
毎日時間通りに出社する為に、乗りたくもない満員電車に押しつぶされて、職場では理不尽を受け入れて下げたくもない頭を下げなければいけないこともある。
雀の涙のお給料から払いたくもない税金や保険料が差し引かれ、家賃水道光熱費通信費その他諸々を支払わねばならず、そんな苦しい生活から3万円を捻出するのは至難の業です。
一方でお店側。
お客様の出費が3万円だとしても、指名料や交通費、ホテル代はお店の懐には入ってきません。
120分2万円をセラピストと折半するとして、1万円が報酬です。
起業して役所に申告し、法律関係の整備をする為に弁護士さんに相談し、内勤さんを雇うために面接したり書類を作ったり、事務所として使う不動産を借り、お店の看板に信用を作る為にブランディングやマーケティング、経営基盤の構築、社員とセラピストを管理して日々運営していく。
それだけの苦労をして1万円と考えると、初期投資をペイする為だけでもどれぐらい頑張り続けないといけないか。
ランニングコストを賄うだけでも結構必要ですから、損益分岐点を超えるように利益を出さないといけません。
そうなってくると、単価を上げるかセラピストに営業を頑張ってもらって客数を増やすか、攻めのアプローチが難しいのです。
最後にセラピスト。
セラピストもやるべきことは色々あります。
まずはセラピストになる為にお店で面接をして、数万円程捻出して自費で初期講習を受け、パネル写真を撮影。
これまた自費で性病検査を毎月行い、Xや公式LINEやInstagramなどのSNS・情報サイトの写メ日記を毎日運用して自己発信。
DMを通じて営業やお客様とのやり取りにお悩み相談。
ツイキャスをやるならその企画と実行。
動画や写真を撮って編集したりなんてことも。
もちろん、自分自身が商品ですから、美容に気を使い髪や肌を手入れし、爪や毛を処理し、服や靴も綺麗に管理しなければなりません。
また、見た目は勿論ですが、中身も大事。
女性心理に寄り添って、どんな男と過ごすのが理想的か、どんな風に扱ってもらえたら心地良いかを女性の立場から考え、自分がそれを提供するために何をすれば良いか、どんな態度で接すれば良いか、どんな言葉を選べば良いか、などなど日々考え続けます。
更に、性技がメイン商品とも言えますから、夜の技を磨く事も大切です。
いわゆるガシマンなんてものは言語道断。
1秒間に3cm、肌と指の間に薄絹1枚挟むような、触れるか触れないかのラインで肌の性感度を上げる技なんてのもありまして(僕としては基本の「き」です)、それ以外にも沢山、どこをどう攻めるのが効果が出やすいか、どんな事が気持ち良いのかなど日々学ぶ必要があります。
もっと言えば、SMなどを売りにしている方々はそれらの道具の扱い方や、どう使うのが効果的かを勉強します。
(本気で怪我や後遺症の恐れがあるので、細心の注意を払うそうです)
上記をずっと続けて、お客様が入ってくれる時が来るのを待つ。
コスパという意味では決して良くありませんから、自分磨きや性技の向上、女性と触れ合うことが好きでなければ中々続きません。
さて、そうなってくると、セラピストに塩対応が発生してくるのは「沢山頑張って3万円を支払うお客様」と「沢山頑張って1万円を貰うセラピスト」という2万円分の落差が原因ではないかということです。
その2万円分を、セラピストの仕事が好きというやり甲斐や、「細かい計算なんて考えねぇ!」という猪突猛進さで埋められる人が満足を与えられるセラピストだと思っています。
お客様も「なけなしの3万円なのだからもっと沢山サービスして!」という方より「それだけの価値を貴方に認めたのは私だから十分。出来る限り尽くしてくれてありがとう」という姿勢の方の方が、かえってセラピストのサービス精神を煽り、好かれる傾向にあるようです。
小難しいことを色々書きましたが……
結局は世の中って皆大変なんだから、
それぞれの頑張りや痛みをわかり合って、
少しずつだけ配慮し合えたら、皆気持ち良く居られるのかもね
というお話でした。
ではでは!
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初
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