写メ投稿
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						2025-09-30
            「夜明け前に、ふと思い出す貴女の色」【全ての貴女に捧げます】 
 まだ誰も目覚めぬ街。
 空がうっすらと明るみ始める頃、ふと、誰かの色を思い出すことがある。声の色、髪の艶、笑ったときの目尻の光。 
 数回逢っただけなのに、どうしてこんなにも記憶に残るのか、不思議だ。心を交わす日々の中で、忘れがたい瞬間というのは、ふとした仕草や、言葉にならない寂しさにこそ宿ると感じる。 「もう女として見られない気がして…」 
 そう呟いた貴女の瞳が、あまりに綺麗で、言葉が詰まる。貴女の色は、きっとご自身では気づいていない。 
 けれど私は、指先で、耳元で、静かにその色を見つけてしまう。深く、もっと静かな――共鳴のようなものかもしれない。 たとえば、そんな貴女に、もう一度触れてみたいと思う夜明け。 
 逢いたいと願うのをわかっていただけるでしょうか。儚くて、でも確かにあたたかい時間を、貴女と。 
 そんな想いで、今日も目を閉じてる。 


