写メ投稿
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2025-07-16
暗闇に迷うとき
【全ての貴女に捧げます】
夜の帳が下りる頃、ふと思い出す。
ベッドの隅で恥じらいながらも、目だけは僕を離さなかった。
強がりな言葉の奥には、孤独と渇きが隠れていたのかもしれない。「ここにいていいの?」と、震える声で囁いた。
その声を聞いた瞬間、包み込みたいと心から思ったんだ。
身体だけじゃなく、心の奥底までゆっくりと溶かしたくなった。指先が肌を辿るたび、呼吸が変わり、貴女の表情が花のようにほどけていく。
仕事に、家庭に、社会の中で「女性」である前に「誰か」であろうとする貴女に、
その瞬間だけでも、何も背負わずにいてほしいと願ってる。乱れた髪も、潤んだ瞳も、すべてが美しくて、
僕はその美しさを、何度でも確認したくなる。
貴女が貴女自身に戻れる場所──それが僕の腕の中であってほしい。もしまた、暗闇に迷ったら。
優しさと欲望が交わる、この場所で待ってるね。
貴女が自分を取り戻す、その瞬間のために。