写メ投稿
-
2025-05-13
新緑の季節が来る度に
新緑がまた、そっとやってきた。
風はやわらかく、しかし陽射しは強く木々の蕾がほころぶ。
そんな季節が毎年やってくる。誰もが平等に、時の流れに乗って生きている。
昨日より少しだけ大人になって、
気づかぬうちに、心のしわも増えていく。若さは魔法のようにまぶしくて、
かつての自分も、確かにそこにいた。
でもそれは、手の平ですくえばすくうほど
指の隙間からこぼれていく水のようで。永遠なんて言葉が、ほんの少し切なく響く今日。
写真の中の笑顔は変わらないけれど。だけど、それでいいのだと思う。
歳を重ねることは、失うことばかりじゃない。
心が柔らかくなったり、
優しさを深く感じたり、
見える景色が少しずつ変わっていくこと。夏が来るたび、私は思い出す。
昨日の私も、今日の私も、愛してあげたいと。
年齢はただの数字。
大切なのは、どう生きるか。この新緑の季節に、また一歩、新しい僕へ。
花びらのように、静かに咲いていけたらいい。