写メ投稿
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2025-04-19
真っ白な心に揺られて
真っ白な心に揺られて、ただ、風の音に耳を澄ませるお昼前。
まだ何者にも染まっていないこの想いが、どこへ向かうのかも知らずに、ふわりふわりと漂っている。冷たいようで、どこかあたたかい。
触れた瞬間、溶けてしまいそうなほど、儚くて繊細なこの気持ちを、誰かに伝えたいわけじゃない。
ただ、心の奥で静かに灯っているだけでいい。
世界がどれだけ騒がしくても、この一瞬だけは、何も求めず、何も背負わず、ただ「今」を感じていたい。空を見上げると、雲はまるで夢のかけらみたいにゆっくりと流れていく。
僕の心も、あんなふうに自由でいられたなら、どれだけ楽だろう。
けれど、人はいつしか色を持って、形をつくって、生きていくものだから、
この無垢な時間も、きっとすぐに過ぎてしまうんだろうね。それでもいい。
今日という日の中で、確かに感じたこの揺らぎを、僕は忘れない。
何もなかったように見える白いページに、確かに刻まれているから。
それは、始まりの証。
まだ誰のものでもない、僕だけの心の声。――ただ、思うことがあるんだよ。
言葉にしなくても、確かにここにある想いが。