親愛なる皆様、真島（ましま）です
私は苦労したぶんだけやり甲斐を感じられるのが仕事だと思っていた
しかし、その発想はややマゾヒズムじみていたと反省する
やり甲斐と手ごたえは別物で、私が自分を満足させられるのは手ごたえのほうだ
苦労してやり遂げた仕事で、人の役に立てたと感じられるのが「やり甲斐」
苦労しようがしまいが、完遂した仕事に自分自身が満足し、成果物を見た人から次の仕事を発注されるのが「手ごたえ」
私には得意なことなどない、と人は言う
しかし、誰にでもほかの人より得意なことはひとつくらいあるもので、それは他者に見つけてもらうしかない
信頼する人に尋ねれば、なにかしら答えてくれるはずでしょう
先日、圧倒的不得手な「好き」を仕事にしている若者に出会った、映画監督らしい
本人はとても幸せそうだが、暮らしていけるほどは稼げておらす、バイトをしながら生活は成立していると言える
気力と体力がみなぎっているうちは、こういう働き方も選択できるんだろう
ニコニコして監督業を語る若者を見て、
「はて、自分はなにが好きなんだっけ？」
と大きな疑問が湧いてきた
得意ばかりを磨いていたら、夢中になるほどの好きがわからなくなってしまった
これはこれで小さな不幸なのかもしれない
夢中になるほどの好き、とやらを見つけにきてください
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