直感で選んだ相手と上手く行かなくなって
周りの第三者がみんな
「失敗だったね」
って言うケースはよくある
あっという間に燃え尽きる
花火のような恋で終わってしまうように
でも、その時
その本人には満足感があるはずです
「あのとき、もっと条件のいい、別の人と付き合ったり、結婚していたら、もっといい人生だったかも」
と、多くの人が
一度は思ったことがあるでしょう
人は
直感が促す選択をしないでいられるか
というと、実に難しい
それくらい直感の力は強い
さらに、
直感で選択した答えを正当化する機能が
人間にはある
これを「認知的不協和」という
現実と認知が異なる状態を指す言葉で、
例えば、
現実は「ダメな男を選んで別れた自分」
がいたとして、
第三者みんなが
「なんであんな男を選んだんだ。大失敗だったね」
と言うとき、
客観的にはダメ男だという現実があっても、
自分の気持ち＝認知は
その現実とは乖離している場合です
後悔しつつ、
でも
付き合って、結婚してしまったのだから
“付き合って、結婚してよかった”
ことにしなくてはいけないという気持ちが
働くのが人間です
「私は好きになったんだから、このことを無駄にしないために納得しよう」
という気持ちが働く。
みんなが「あの人はダメな人だね」
と言えば言うほど、
「いや、実はいいところもあるのよ」と
擁護する
この状況が認知的不協和
分かりやすくい例を挙げると、
高いお金を払ってオペラを観に行ったら
内容がひどかった、という場合
ひどいオペラだけれど、
“高いチケットを買ってしまった”
という事実は消せない。
消せない事実があるとき、
人は認知を変えようとする。
「私が高いお金を払って予定を無理やり空けて観に行ったオペラがひどいわけがない」
「みんながひどいとを言うけど、ここがよかったじゃないか」
「あの歌手が観られたからよかったじゃないか」
と思い込もうとする
人間の心は
現実を正解にしようとするもの
これを、
「ごまかしているだけ」という人もいる
でも、うまく使えばいいと思う
正解にする努力は、
生きる原動力にもなり得るし、
そうした努力を続けることが、
充実した人生をつくる
「あのとき、あのダメ男のおかげで、今がある」
ということも十分に起こりうる
「あの失敗があったから、今がある」
と思えればいい
正しい判断で正しい答えを得られれば
万事快調となるわけではない
そもそも、
世の中はそうなっていない
自分だけ正しい答えを得ても意味がなく、
それよりも、周りに「こうでしょ」と
説得する力のほうが重要
みんなと違う答えを堂々と言えて、
それを
他の人に説得できる力の方がずっと大事
それこそが直感力の正体かもしれない
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真島（ましま）
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