まず質問です
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1人で映画を観にいきました
2時間の映画で、1,800円支払いました
前評判が良い映画だったのですが、
最初の30分を観たところで、
とてもつまらないと思うようになりました
貴女ならどうしますか？
（A）すぐに退出する
（B）最後まで観る
−−
決断が難しいですね
もし途中で退出したら
1,800円がもったいないと思います
しばらく我慢すれば
そのうちにおもしろくなるかもしれないし
でも30分つまらなかったのだから
その後おもしろくなる可能性は低い
とも捉えられます
一体、どうしたら良いのでしょう
これと同じ状況が
私たちの恋人同士の「別れ」や
夫婦の「離婚」という場面です
たとえば以下の選択です
−−
（A）付き合っていても
好きでなくなったら、さっさと別れる
（B）せっかく付き合ったのだから
好きでなくなっても、将来「愛が復活する」
ことがあるかもしれないので、
急いで別れることはしない
どちらを選びますか？
−−
別れたいと思っても、
思い切って別れられないのは、
「サンクコスト」（埋没費用）という
経済学用語で説明できます
サンクコストとは
「すでに支払ってしまって
戻ってこない時間や労力やお金のこと」
を言います
恋愛の別れが難しいのは
このコストのため
交際している間に使った時間や労力やお金
を考えると
「別れ」を切り出すのには勇気がいります
盛大な披露宴を行う結婚も、
あこがれて入社した会社も同じです
このような
別れ、離婚、退社といった
「別れ」の決断はとても難しい
いまはけんかしているけれど、
そのうち仲良しになるかもしれない、
いまの仕事はつまらないけれど、
そのうち異動しておもしろくなるかも…
ここから多少極端な言い方をしますが、
経済学では（A）さっさと別れる
を選ぶべきと説いています
その理由は、
過ぎ去った時間や労力に引きずられては、
将来の時間や労力がもったいないから
私たちが使える時間や労力は有限です
一人の人に時間を使うということは、
他の人には使えません
別れを決断して、
その時間を新たな恋人探しに使い、
将来もっと素敵な相手と
知り合うことができるかもしれないので、
「損切り」するのが正解です
しかし、
別れたあとのことを考える必要があります
別れたあとに「さびしい」と感じると、
別れたことを後悔してしまいます
一旦整理すると
こんなことが見えてきます
①貴女の時間は限られている
②好きでなくなったら別れるべき
③別れたあとにさびしいと感じたくない
この3つの前提条件を満たす方法として
−−
好きでなくなったら（あるいは恋愛の終わりが近づいていると感じたら）、次の恋愛相手を見つける努力をする
−−
つまり、
とりあえず今の相手をキープしつつ、
素敵な新しい相手が見つかった時点で
別れる決断をする
会社がつまらないと感じたら、
すぐ退職するのではなくて、
次の就職先が見つかった時点で辞職願を出す
これらと同じです
恋愛は別？
二股はいけないこと？
貴女の倫理観に反する？
ならば別れた後、新しい相手が見つかるまで
さびしい思いをするのは我慢しなければなりません
（補足）
もちろん、子どもがいる、決められた結婚
などの事情がある場合は
こんな簡単に別れることはできないので
あくまでも一定の状況下で下される判断
として書きました
理論的には、
みなさんの倫理観のレベルと
新しい恋が見つかる可能性の
トレードオフ（二者択一）という関係性です
一方で、
背徳的な悦びは
誰にでも潜む情動
取り分け異常なものでは、ありません
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土佐の国から舞い戻り
13日（水）から出勤再開します
貴女とお会いできることを
楽しみにしています
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