※高校時代の実話です
高校時代によく通っていた駅前に 久しぶりに訪れる時があり
「あ、まだこのベンチあるんや。懐かしいなぁ」
なんて思ってたら
一人のおっちゃんがこのベンチに座っていた当時の事を思い出しました。
季節は真冬。
友人と遊んでいた僕は 一人のおっちゃんがベンチに座っている姿を見つけ 友人と別れてもまだ座っていた。
こんな寒い時に何してるんだろう?と。
高校生の亰「おっちゃん…なにしてんの?」
おっちゃん「やめてください…」
高校生の亰「…。ちょっと待っとって。」
僕はその時 何を思ったのか分からないが
駅構内のパン屋さんでチーズパン(コーンパンだったかも?)とウインナーロールを買い おっちゃんの元へ戻っていた。
何故ここにずっといるのか…詳しい事情は話してくれなかったが
とにかく「寒い…」との事。(そりゃそうだ)
おっちゃん「ごめんね、ありがとうね。パン…美味しいよ。はぁ〜あ…俺も頑張らないとなぁ。」
チーズパン(コーンパンだったかも?)を頬張りながら言うおっちゃんの姿が懐かしい。
おっちゃん ちょっと泣いてたっぽい。
きっと苦労してるんだろう。
ん?これは偽善じゃないかって?
どんな気持ちだったか もはや覚えていない。
でも、間違えたらあかんのは偽善は"悪"ではないってこと。
もし困ってる人がいた時に
"善"の気持ちで助けたとしても
"偽善"の気持ちで助けたとしても
その困ってる人の立場からしてみれば
受けた恩と感謝の気持ちは一緒。
「あなたに助けられた」という事実と
「あなたのおかげで助かった」という結果は 間違いなくそこに存在してるんやから
たとえ 心ない人から
偽善だと文句を言われながらも善の行動をとる人の方が僕は良い。
そういえば
あれ以来 おっちゃんを見かけてないけど元気でやってるのかな?
持ち帰ったウインナーロールを食べてくれたかが気にかかってしょうがない。(笑)