亰「それでさ…こんなことがあってさ。」
相手「あ、そうなんやね〜。」
お互い「…」
気まずい沈黙の時間。
皆様も経験したことはないだろうか?
言葉に詰まる理由は色々あるだろうけど、とにかくそこから音が消えてしまう。
数十秒かせいぜい一分ほどであっても、それはとてつもなく長く感じる。
つい、沈黙の時間が辛いがために別の話をしてしまったり脈略のない話で言葉を繋ぐことだけを意識してしまう。
僕はこの状態を「癒す側の立場(セラピスト)として失格」だと思っている。
セラピストの教訓として、「沈黙の時間を共有しましょう」と言いたいくらいです。
もちろん、誰だって最初はお互い気を使っているから沈黙が心苦しい時だってあります。
僕達男性側は辺に張り切りすぎず、緊張感を与えないためにリラックスした姿勢でぼんやりしているくらいが実はちょうどいいのかもしれない。
この「沈黙の共有」には、きっと安定剤よりずっと心を落ち着かせる効果があると僕は思っている。
本当に落ち込んでいるときや悲しいとき、人は言葉を失ってしまう。
そんなとき、人は「話してごらん」と無理やり口を開かせる必要も、自分の経験を話して聞かせる必要もない。
僕も過去に、何分かは分からないが…後半ほとんど手を取りそっと抱きしめ、お互い何も話さない時間がすぎ「ほら、少しだけ心が軽くなったでしょ?♪」「うん♪」と言葉を交わして笑顔でお見送りをした経験がある。
「辛いよな…」とひとこと声をかけ、後はそっと抱きしめたり手を握ったり…一緒に沈黙の時間をすごす。
手持ちぶさたなら、ぼんやり別のことを考えたって良い。
そんな「沈黙の共有」は、気の効いた言葉よりずっとずっと気持ちをなぐさめる効果があると僕は思っています。
変に話題を探さず、焦る気持ちもなくすくらいの心地の良い空間を…
僕と一緒に共有してみませんか?