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  • 2025-01-31

    もしものつづき

    僕は教室の片隅から校庭ではしゃぐクラスメイトを見下していた。
    同級生の男子たちを「幼稚だ」なんて蔑みながら、自分は違うって思ってた。
    そんな自分が一番幼稚だって、本当は分かっていた。

    教室では女子がはしゃぎながら、楽しそうにプロフ帳を交換していた。
    「あきら君も良かったらプロフ書いてね」って、話しかけてくれるかもしれないって。
    そんなことないってわかってたけど。
    もしかしたらって、ドキドキしていた。

    あの時もし君が声をかけてくれていたら、僕は今ここにいなかったかもしれない。
    でも実際に僕は今ここにいて、臆病な自尊心と尊大な羞恥心が邪魔して取りこぼしてきたことを必死に集めている途中。
    あの時のifルートを回収するつもりでプロフを新しく書き直してみた。

    プロフや日記は集客目的のツールではなく、「会う前に、合うか合わないかを判断するための材料」であるべきだと思ってる。
    当たり障りのない綺麗事を並び立てるよりも、好き嫌いがはっきり分かれるような自分なりの言葉を紡いでみたつもり。

    プロフのアイディアは色々あった。
    最初に思いついたのは、一人称を「彼」にする、ただそれだけ。
    自己紹介なのに、まるで他人事のようで面白いと思った。
    他にやってる人は見たことないし、既存の文章の「僕」をそのまま「彼」に置き換えるだけだから楽だし、まぁまぁ良いと思った。

    次に思いついたのが素の自分である「僕」が、女風キャストあきらとしての人格である「彼」を紹介する形式。
    2重人格設定で、「僕」と「彼」を巧みに使い分けた叙述トリックで、最終的に「真実の行方」のエドワード・ノートン的なオチをつける予定だった。
    どんでん返し系プロフという天才的なアイディアであったが、実現させるための文章力が僕には足りなかった。
    これはいつかリベンジしたいと思っているけれど、やっぱ無理かもしれない。

    僕は文章力を褒めてもらうことが多いが、実際には活字が苦手で本は全く読まないし、文章力はたいしたことないと思っている。
    文章を書く前段階の「どういう切り口で文章を書こうか」「こういう構成にしたら面白いんじゃないか」とか考えるのは好きだけど、たぶん文章を書くこと自体は好きじゃないのかもしれない。

    他にもアイディアはいくつかあったんだけど、ネタに走ってる系だから止めた。
    でもいつか日記として供養するかも。
    パネル写真のアイディアも色々あったけど、既存の写真の使い回しになっちゃった。

    僕はけっこうこういうところがある。
    アイディアは思い浮かぶけど、それを形にする途中で飽きちゃったり、躊躇してしまったり。
    向上心が無くてテキトーで面倒くさがり屋なので、現状維持の選択をしがち。
    でもそのおかげでストレスなく楽しく活動できてる。
    向上心を持ってこの仕事やるとなると色々と大変そうだもんね。
    僕は楽しくやれればそれが一番ってスタンスでこれからもやっていくよ~。
    そのためにも、12月と1月は日記の更新がほとんどできてなかったけど、2月からまたボチボチ書いていくつもり。