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  • 2024-10-31

    10月は12回日記を更新しよ〜(12/12)

    ネガティブよりポジティブであれ。
    自己肯定感は低いより高い方が良い。
    まったく…、世の中の押しつけがましい風潮を感じるな。

    僕が神と崇めて尊敬している人が二人いる。
    プロレスラーのアントニオ猪木さんとアニメ監督(機動戦士ガンダム、伝説巨神イデオンなど)の富野由悠季さんだ。
    二人に共通するのは「ネガティブな感情を原動力にしている」という点。
    怒りや悲しみ、妬み、不平不満をエネルギーに変換した時に最高のパフォーマンスを発揮する。
    ネガティブかポジティブかは重要ではなく、それをいかに解釈するか。
    それによってもたらされる効果に目を向けたい。

    究極の自己肯定感とは「存在するだけで自分には価値があると思えること」だと思う。
    「ありのままの姿見せるのよ」「ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン」などの歌詞が持て囃されるのも、「存在するだけで価値がある」と思い込みたい気持ちに付け込んでいるから耳障りが良いのだろう。
    でもそれらのメッセージは、解釈によっては向上心の否定とも取れる。

    僕がどちらかと言えば性悪説寄りの考え方だからなのかもしれないけれど、本当にありのままで良いのか?と思ってしまう。
    歩きながら煙草を吸うのも、道端に痰を吐くのも、店員さんに横柄な態度を取るのも、ありのままの姿なわけだが?
    僕はそれらを肯定するつもりはまるで無い。

    ちなみに僕は10代の頃、「ナンバーワンにならなくても良いって歌ってるそいつらナンバーワン国民的アイドルグループやぞ!?悔しくないのか?馬鹿にされてるんだぞぉ!?目を覚ませッ!!立てよ国民!!!」ってブチギレてた。
    今はそれほど苦手意識ないけど、でもやっぱりちょっと苦手な曲かも。

    女風のキャストにおいても、ネガティブよりポジティブであれという空気を感じる。
    そりゃ後ろ向きな事ばかり書いている人よりも、前向きな発信をしている人の方が魅力的だろう。
    だが改めて今一度よく考えてみよう。
    本当のポジティブとはなんなのか。

    「登録さえすれば自動的に指名が入る」という思考こそ本当のポジティブである。
    「ただ存在するだけでお金を払って会うだけの価値が自分にはある」と思えるのは自己肯定感の高さだと思うが、それが良い方向に作用していると言えるだろうか。

    僕はネガティブで自己肯定感が低い。
    ただ存在しているだけでは自分に興味を持ってくれる人なんているわけがないと思っている。
    これだけ多くのキャストがいる中で、ありきたりな事をしていても「会いたい」と思ってくれる人なんていやしない。
    だからこそ、少しでも目に付くように長めの日記を書いてみたり、他の人があまり書かなそうなことを書いてみたりするわけ。

    「登録さえすれば自動的に指名が入る」というポジティブな考えで何もせずに指名が入らず3ヵ月で辞めていく人も多い。
    その中で僕は、ネガティブだからこそ興味を持ってもらう為に自分なりの工夫をしてそれなりに続けられている。
    ポジティブであるかネガティブであるかは、たいした問題ではない。
    それをどう解釈して、パワーにするかなのである。

    つまり僕が言いたいのは、「自己肯定感の低い自分」を否定しなくても良いということ。
    「自己肯定感を高める方法」を考えるのも良いが、「自己肯定感の低い自分をどのように解釈するのか」という考え方があっても良いだろう。

    無理してポジティブになろうとするよりも、ありのままの姿を見せて欲しい。
    自己肯定感の低い性格も込みで、もともと特別なオンリーワンなのだから。

    …あれ?
    奴らを否定するつもりだったのに、いつの間にか肯定してしまっている!?

    結局のところ何事も解釈次第なのよね。
    僕にとって「ひねくれ者」とは、その解釈の選択肢を広げることだと思っている。
    「ひねくれ者」というどちらかと言うとネガティブな性質も、このように解釈次第ではポジティブな要素になり得るわけ。
    ネガティブとかポジティブとか線引きをすること自体がナンセンスなのかもね。

    でも顔が良い奴は、存在するだけで価値があるのかもねッ!
    まったく!!
    やってられんよな。