写メ投稿
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2024-06-15
カクテルとの出会い
何十年も昔の話ですが
社会人になって間もない春先の頃
その日は昼間からあてもなく長い距離を歩いてました
とある道を歩いてると何もない場所に一軒だけお店が有りました
喉も渇いたのもあってお店に入ることにしたのです
そこは西部劇に出てくるような感じの良いBARでした
カウンターがメインのお店であり
お客も居なく定員さんらしき人も居ない感じでした
すみませーん!と声を掛けたのですが間が空き
誰も居ないのかなぁと思ったら
すると渋い声だけが響き、"いらっしゃい"と
何処に居るんだぁ⁈と思ったらカウンター越しに座っていて姿が見えなかったのです
そのマスターが立ち上がり姿が見え
その人は年配の方で長い白髭を生やしてポパイパイプを咥えて渋い方でした
口数も少なく、"飲み物は何にするんだい?"とだけ言われ
カクテルをお任せで頼みましたロンググラスでドライ系
作り出すカクテルは、同じ名前のカクテルを何杯も作ってくださったのです
それが全然違う味になるんですよ
その中から何番目かに飲んだのを再度注文し
繰り返し同じのを飲み、その味はまったく同一でビックリしました
目分量に加えて手の感覚によって、その繊細さでサラッと作ってくれました
感心しながら作るのを見入って、手の感覚って大事なんだと何をするにしてもその時から意識してましたね
また、その時のマスターに、"お前は素直で純粋だ
一つ一つのカクテルに味わい深く感じながらのんでる
女性への優しさからくるものもある
それが、いい男としての条件みたいなもんだ
味のわかる男になれよ!"と言ってくださいました
"うーん⁈どういうこと😆 "と思いながら
"女性への優しさかぁ"と単純に素直に嬉しかったので
それからは1つの飲み物に対して、その言葉を意識して飲むようになりましたね
それから女性とBARに行く時は、常にエスコートしながら会話や好みの味など、相手を最優先に意識し、女性に楽しんでもらいたいとか笑顔になる空間を一緒に楽しんでもらいたいと自分よりも相手の気持ちを考えてするようになったのです
BARでの会話は、常に相手からの話を聞くが前提でした
相手が"日頃誰にも言ったことないことを喋ったよ"とか"胸に詰まってた事がここで言えて良かった"とか途中まで深刻な顔だったりしても最後は笑顔になってましたね
これがあの時のマスターが言ってた言葉の意味だったのかなぁ🤔
今はその時よりも、味のわかる男になってるかな☺️