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  • 2024-03-29

    買われた男〜女性限定快感セラピスト〜 2話〜4話レビュー

    4/17より放映される女風を題材にしたドラマ「買われた男~女性限定快感セラピスト~」の原作漫画を2話~4話をまとめてサクッとレビュー。
    1話のレビューは3/23の日記で書いてるよ。
    ネタバレ気になる人は注意してね!

    あらすじ
    イケメンセラピストが恋人のように振舞いながら施術する、女性専用のマッサージ店『KIRAMEKI』。とある悩みを抱えて来店した新規客・かなみの担当は、優しい雰囲気が売りのセラピスト・ヤマト。「今日は僕のこと恋人だと思って甘えてね」施術だとわかってるけど――素肌を優しくマッサージされながら、恋人みたいに甘やかされると、心に巣食うモヤモヤまでデトックス…!? OL・ママさん・未経験女子まで…イケメンセラピストの超絶テクで、ワケアリ女性たちの心も体も癒してしまうヒーリング・ストーリー!

    2話
    主人公ヤマトの昼職である保険会社の場面からスタート。
    疲れが溜まって愚痴る部下の女性に対して「今、ハンドマッサージの勉強中なんです」 と手を握るヤマト。
    う~ん…。
    夜職の癖がついお昼にも出ちゃったっていうコミカルな描写なのだけれど、職場の女性にそれは普通にキモいしセクハラだよヤマト君。

    場面は変わり2話のメインとなる龍一×のどかが登場。
    龍一は人妻指名No.1の眼鏡イケメン。
    のどかは専業主婦だが色々あって家出中、女風利用は初めて。

    1話ではセラピが先に部屋にいて女性を迎え入れるという店舗型のような描写がされていたが、今回は中華街でデートしてからホテルに行くという流れ。
    そして1話のヤマトに続いて龍一もYシャツのままオイルマッサージ。
    ちゃんと替えのシャツ持ってきてるのか心配。

    性感マッサージを終え自分の体型がコンプレックスであることを話すのどか。
    のどかは出産後に太ってしまい、それを期にレスに。
    そんなのどかを裏切り旦那はファッションヘルスに通っており、その事で喧嘩して家出して女風を呼んだのだった。
    龍一の甘ったるい言葉と肌の触れ合いにより、しばらく忘れていた人の温もりを思い出したのどかは気持ちを新たに帰路につくのであった。

    3話
    NO.1セラピストのシアンがメインの回。
    1話2話に続きまたしても服を着たままのマッサージシーンから始まる。
    シアンお前もか…。
    女性の裸の描写はあるので表現規制的な意味で服を着てるわけじゃないと思うんだけど、何故か頑なに男は服を脱がない。

    場面は変わり3話の悩める女性・わこ26歳が登場。
    初利用ながら激しめ希望ということで何やら訳ありっぽい?
    わこは緊張をほぐすために待ち合わせ時に缶チューハイを飲んでいたが、すっかり酔っぱらってしまい既にフラフラ状態。
    デートに行ける状態じゃないと判断したシアンは…お水を飲んで休憩した後にデパートの化粧品売り場へ。
    店員さんにメイクをしてもらい、それを気に入ったわこは使った化粧品を全部買うのだった。

    ホテルに行きやはりシアンは服を着たままマッサージ。
    初めての快感に高揚するわこであったが、ふと我に返り汚らわしいことをしてしまったと嘆く。
    実はわこは宗教2世であり、オシャレや恋愛を禁じられていたのだ。
    でもなんやかんやあって例によってシアンの甘っちょろい言葉でわこの悩みは解決。

    3話は問題の多い回だと思う。
    まず酔ったわこを化粧品売り場に連れて行き、本人が納得していたとは言え結果的に化粧品を買わせているのはどうなのか?
    「本人が望んで買った」という描写がされているが、わこの性格的にノーとは言い辛いだろうから本当は欲しくなかったとしても買わされていた可能性が高い。
    そして一番問題なのは、26歳で男性経験のないわこの事をシアンは心の中で「ただの高齢処女かと思ったら宗教2世とは…」というセリフ。
    26歳で高齢処女なんて言い方するか!?
    シアンがそういうキャラというよりは、作者がそういう認識なのだろう。
    正直この一言で、この作品に対する不信感と嫌悪感はかなり高まってしまった。

    4話
    主人公ヤマトの過去回。
    保険会社で働くヤマトだが、とある女性客からベッドに誘われて流されるがまま関係を持ち、出張費という名目で現金を受け取ってしまう。
    後日その女性客から紹介された別の女性とも同じように関係を持ち、自己嫌悪に陥ってしまうも、偶然通りがかったシアンとの出会いにより女風の存在を知る…。

    主人公のヤマト君は枕営業コンプラガバガバ男でしたって話。
    1回目の枕は状況が整理できないうちに半ば強引に…と言い訳できるかもしれないが、2回目の枕に関しては本人も「これってまさか…」と言いつつホテルに行ってるので完全にアウト。
    自分から誘う事はなさそうだけど、誘われたら絶対に裏引きするよコイツ。

    今までは自分の意志が弱くて流されるがままに生きてきたけど、セラピストの仕事を通じて人間的に成長することで自分の意志を伝えられるようになりました…っていう成長物語にしたいのかなって印象。
    僕の予想だと、枕営業した女性客がひょんなことからヤマトが女風で働いている事を知り客として指名。
    本番や裏引きを持ちかけるもヤマトがちゃんと断り、人としての成長を見せる…という展開が今後ありそう。

    4話まで読んでみて率直な感想としては「性事情に対しての知識」「女風への知識」いずれも理解度が低いという印象。
    やはり「店舗型っぽい描写」「26歳で高齢処女呼ばわり」「ヤマトの枕営業」あたりは特に不信感を抱いてしまった。
    ドラマが全何話なのか分からないが、原作のページ数的にも話数的にもそのままドラマにしても全然尺が足りないので、女風という舞台設定とメイン3キャラの設定だけを引き継いだほぼオリジナルストーリーになりそう。

    漫画では乳がんや宗教2世など重い題材も取り扱っているが、これもまたページ数の都合か、特に詳しくは語られない。
    これは気軽に読めるというメリットでもあるが内容が薄いとも言えるので、ドラマではその部分を掘り下げれば面白くなるかも。

    総じて「女風を題材にした」という部分を期待して見ると肩透かしを食らう可能性が高いと思う。
    主人公が「心理カウンセラー」でも「マッチングアプリで出会った男性」でも成立しそうな話なので、「女風セラピスト」である必要性があまり感じられなかった。
    ドラマだと性感シーンがどの程度まで描写できるのか分からないが、ただのお色気シーンでストーリー的には意味が無い描写になることも考えられる。
    性感で体を癒すことによって得られる充足感や幸福感みたいなものをちゃんと描いてくれれば良いのだが。
    「娼年」で松坂桃李さんのガシマンを笑いながら楽しめた人は、この作品も同じようにツッコミ入れながら楽しめるかも。
    正直あまり期待はしてないけど、なんだかんで観ちゃう気がする。