写メ投稿
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2025-12-10
拾ったカードと名もない船と、エデンの魔法
雨がやたらと降る夜
朝が来るまでに光る月が
落ちて地面を跳ねる指先から流れるリズムが
流れる音に寄り添って
深呼吸が
夜を吸い込んでいく重なって大きくなった影
淡い熱を帯びて揺れる
空間が距離を縮め
硝子の中に宇宙が映る澄んだ空気に同化するまなざし
航海の中で沈んだ
深く名もない船が
海底から泡の粒を纏って浮上する暗闇に隠れた輪郭が溶けて
街灯が霧で遠ざかる
迷路で拾ったカード
抱えて足音を鳴らす人混みの中で渦を巻く風
眠らない街の影
色も持てないほどの暗闇
光を追って視線が絵を描く流れる音にのって
焦がれるほどの静けさが
刻んだリズムの隙間に
優しく触れて揺れた時計の針が近づく夜
瞬きの一瞬
孤独を歩いて回る光
人差し指に寄り添って手の中で薄れていく温度が
エデンの魔法で
指先に灯っていく


