写メ投稿
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2025-11-13
ビー玉と切符と、雨上がりの遺跡
目を閉じて 空気が震えれば
そこは楽園になる
ズレたリズムでもいい
息を感じて
それがビートになる静かになった夜の街を歩く
七色のネオンが揺れて
頬が風を纏う
その温もりで 少しだけ救われる雨上がりの遺跡の片隅で
反響する言葉が流れていく
完璧な道が霞んで
月の欠片が空から落ちて
手の中で 美しく光る染められたビー玉を弾いて
感じるままに踊る
回転する円盤の音に
情熱を重ねていく涙が落ちて 波紋を描くノイズ
零れ落ちて メロディーに変わって
夜を照らす人生は一度きり
見えない鎧なんて置いて
片道切符の列車に乗る
窓を流れる雨が 物語を描いていく歩幅を合わせて
気ままに揺れながら
寄り添う空の下
その瞬間を
胸に刻んでいく


