写メ投稿
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2025-11-06
桜色と深海と、こぼれる光
やさしいメロディーを
耳の奥で撫でている深呼吸して
胸に届くほどの
手の中に残るぬくもりと
あと何度すれ違えるだろう時計の鼓動でこぼれた音が
静かに液漏れして
感情の答えを探している月の光に照らされる影が
夜の波を手のひらに受けとめる
透明になったグラスの底で
過ぎた季節の音が
静かに流れていくぬるい人生を踊って
真っすぐな空を飛ぶ
鳥の羽が運んできた夢の断片を
拾い集めている桜色に冷たい青が混ざるように
思い出と現実の狭間で
落ちてきた花びらが
指を絡めて眠るノイズの中で叩くやさしい音色を
胸に押し当てるように聴いている
汚れた毛布を洗うように
自分を抱きしめる夜があるひとりに溺れる海を渡って
まだ正体不明の人生のままで
カーテンの隙間の光に触れた瞬間
僕はまた
深海の静けさで息をしていた


