写メ投稿
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2025-09-29
夜空の塔と再会
猛スピードで
この時間は変わっていくから絡まってほどけなかった思いを
久しぶりに開いてみる毎日の忙しさで固まったコンクリートは
雨に濡れて少しずつ溶けていくいつかこの雨が止んで
夏の大雨が終わってほしいと
取るに足らないものを捨てていく現実の匂いも
緩い眠りも
綺麗に畳んでしまい込んだ心溢れた思いは歌になり
そっと心を抱きしめる耳を撫でる吐息
大きな手が包む小さな肩
僕の弱さを
君にどれだけ見せよう扉を開くと
月を抱く透明な塔が 夜空に滲む最初で最後の雨が降った夜
背後から聞こえたのは
君の好きだった詩その雨はまだ胸の奥で降り続け
肩に残る温もりは
静かに扉を押し開けていく塔の上から零れた光が
僕の歩く道を
遠い旅の途中まで照らしていた


