写メ投稿
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2025-09-21
ガラスと振動と、秘密の画材
なんか足りないと呟きながら歩く
足取りは真面目で
繰り返す日々に すり減る感情が滲むそれでも夜風に押されるように
溢れかえる音へ導かれ
旅の衝動に駆られる形のない大事なものは
意外と近くで揺らいで
星がひときわ瞬く夜
紡いだ詩がガラス窓を震わせ
グラスの氷を静かに溶かす知らない世界に飛び込んだ先で
待ちわびた瞳に映る僕は
光に溶け
終わりのない始まりを繰り返す秘密の画材に描いた想い出は
素肌をかすめ
大人になれない子供の影を浮かべる笑う君の温かさが
クリーム色の夢となり
夜空を静かに漂うその軌跡が
気づけば僕の明日を染める