写メ投稿
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2025-09-11
雫とパズルと、レンガ道
雨上がりのカフェの窓
雫が垂れて流れる
虹の音が
胸の奥へと届いた耳の中に流れる音楽の
ボリュームを左へしぼる
届いたのは
霧雨のように降りそそぐ言葉
悲しさと希望をまじえ
静かに胸を叩いていく片手のパズルのピースは
レンガの遊歩道に響く足音と重なり
二重に霞むアルファベットのAを
滲ませて通り過ぎるネオンが埋めた隙間を歩き
街の片隅で星がきらめく
パズルの最後のピースがはまり
扉が開いて
透明な雨は七色に光り輝いた散らばっていた欠片は
ひとつの絵を描き出し
虹の向こうから
新しい旋律が胸に流れ込む
それはまだ見ぬ明日へ
静かに続いていく