写メ投稿
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2025-09-04
月と摩天楼と、硝子の森
暑い中 ソファから起きて
散らかる部屋に 久々にかける掃除機
窓を打つ雨の雫は
記憶の中に流れ込む歌のよう身体の奥で響く音は
あの日の向こう側で鳴り続け
雨に打たれても気にしない
その衝動だけが残っていたやがて雨は止み 風が吹く
蜃気楼に揺れる風の香りは
薔薇のように彩を魅せる
心を満たすのは 感じ方次第自由へ抜け出す道は
探せばきっとある
例えばあの霧の深い森の中に
空の向こう側を渡る気球雲の隙間から気球を照らす月の光
いくつもの夜を飛び越えながら
諦めない夢を照らし続け
その光を追いかけて 胸の奥で瞬く星の見える夜には
硝子のように繊細なメロディが流れ
透明な摩天楼を舞うように
時間は音に連れ出されていく雨は記憶を滲ませ
風は薔薇の香りを揺らし
月光は気球を導き
星々は夜を飾るそのすべてを抱きながら
僕は そんな物語を描いていく