写メ投稿
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2025-08-25
銀色と夜と、虹の雨
自分を忘れたくなくて
作った銀色の首飾り
歩くたびに揺れて
胸を静かに叩く霞んだ朝もやは
ちぎれた記憶を映し出し
8ミリフィルムのように
淡く色をつけていく映画館で観た映画よりも
現実はずっとハードで
長い夜を描き続ける
空を見上げたら泣き出しそうになるそれでも首飾りが揺れるたび
静かに背を押すように
この夜を使い果たし
心を揺らして歩いていく周囲に合わせて
息を潜めて生きることに
意味なんてない
きっと普通の社会に居たら
ただの“使えない人”けれど首飾りの鼓動と
心を叩く音楽が
僕を連れ出す
自由の風を纏い
道の端を歩いていく銀色がリズムを刻むたび
心は揺れ
その揺れが波紋となり
遠い誰かの胸を震わせる
虹のかかる雨はきっと降り
濡れた道を照らしながら
未来へ続いていく