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  • 2025-08-20

    地ならしと絶望と、始まりの空

    「地ならし」
    本来は地面の凸凹を均す作業のこと
    だが強大な力を持てば
    大陸も文明も平らにしてしまう破壊の象徴となる

    ──階段の下では
    いつも息苦しい言い合いが続いていた
    明日は学校なのに眠れない夜
    「当たり前」を押し付け合い
    心の壁は、気づけば空まで届くほど大きくなっていた

    大人になっても壁は消えなかった
    世間に合わせるために
    自分を削って、壊して、形を変える
    「いっそ一からやり直せたら」と思いながら
    誰かが壁を壊してくれる日を
    ただ待っていた

    その時ふと見上げた空には
    一羽の鳥が自由に翼を広げていた
    その姿は遠く、けれど確かに
    心の奥に刻まれていた

    ──ある日
    田舎にある巨大研究所へ
    外壁調査の仕事で派遣された
    果てしなく続く壁を見上げて
    「巨人でも入っているのか」と呟く
    圧倒されながらも責任者に挨拶をする
    その隣にいた影を帯びた少女
    僕は直感で「同じ匂い」を感じた

    午後の作業を終え、休憩所で再び出会う
    少女は静かに言った
    「壁を壊して世界を平らにできる」
    馬鹿げているはずなのに
    その瞳の奥に揺れる光に
    僕は耳を傾けていた

    「どうすれば?」
    「世界に絶望すればいい」
    少女の声は刃のように鋭く
    同時に、僕自身の影を映す鏡だった

    僕はその手を取った
    祈るように、願うように
    瞬間、光が溢れ出し
    外の巨大な壁が崩れ落ちる
    中から無数の巨人が目覚め
    地鳴りと共に行進を始めた

    大地は震え、街は踏み潰され
    悲鳴が重なり、建物は瓦礫となり
    地面はどんどん平らになっていく
    これが望んだ世界なのか──
    僕は唖然とした
    止めなければと思っても
    身体は動かない

    その時、空にあの鳥が舞っていた
    見上げた瞬間、身体が光に包まれる
    気づけば僕は、その鳥の背に乗っていた

    巨人たちの頭上を駆け抜け
    少女のいる中心へと飛び込む
    巨人の腕をすり抜け、轟音の中を突き進み
    少女の手を掴んで鳥の背に引き上げた

    ふたりで空を飛ぶ
    見下ろせば、壁も道もない
    ただ遠くまで広がる自由な景色があった

    「こんな景色があったんだ……」
    少女が呟く
    その声はやわらかく
    邪悪な影は消えていた
    巨人たちの行進は静かに止まり
    大地には新しい風が吹き始めた

    ──本当の自分を隠す必要はない
    心に強い想いがあれば
    空をいつでも飛べる
    自由を求める時
    心に眠る巨人が目を覚まし
    当たり前の世界を踏み潰して
    理想の未来へ進む力となる

    今、鳥の背に揺られながら
    僕は初めて
    壁の向こうの空を
    真っ直ぐに見ていた