写メ投稿
-
2025-08-16
ハンバーガーの失笑
こんがり焼けるくらいの陽射し
坂の上から君が降りてくる火加減を確かめるように
そっと温度を合わせた会話
口に運べば
味が少し違うハンバーガーUFOみたいな
未確認の丸いバンズ
ひと口ごとに
こだわりとぬくもりが広がっていくテーブルの上で弾ける笑い声
汁が垂れないペーパーが
幸せな時間をすくい上げるたわいない話に
ハンバーガーと一緒に失笑をかぶりつく
ケチャップよりも
じんわり甘い時間がこぼれていく言葉を流し込んだ丸い月が
目の前に浮かぶ
香るカップの向こう
君の微笑みが、湯気となって未来へ飛ぶ駅までの涼しい道
深い森を抜け
雫が降りてくる街へ帰る空を見上げる
ほのかに香るひかりが
夜の始まりに
静かに落ちてきた