写メ投稿
-
2025-08-14
コーヒーと最中と、水面の月
いつものカフェで
お気に入りのコーヒーを口にする
苦さはメロディーのように胸に響き
その香りは陽だまりの中に溶けていくしばらく遠くへ旅立つ君は
何を想うのだろう
雲に乗せてプカプカ浮かぶコーヒーの煙は
まだ温もりを帯びて、手のひらに残っているあの日、3センチの最中の距離で笑い合ったことも
今は遠い空の向こう
夜、窓辺で月を見上げて
冷たい風が心をかすめたら
月を映す水面を思い出そう
そこには、冷えた心をそっと温める光があるゆっくりとすすった一杯のように
上品で静かな時間を味わえば
道が見え、流れが変わる
贅沢で、ほっとする至福のひと時
それは夢から覚めても
記憶の奥で香りを放ち続ける水面には、夜明けの空が映る
新しい朝は、自由の香りを乗せて
また旅を続けようとしていた