写メ投稿
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2025-08-10
夏と数式と、夜空のギフト
暑い雨の中、自転車をこぐ
すれ違うのは、いつも挨拶をくれる人
その優しさが嬉しくて
なぜか少しだけ憤りも混ざるいつものカフェに着く
コーヒーの香りに包まれながら
数式の海で思考を巡らせる
まだ誰もやっていないこと
自分にしかできないこと
自由になりたい誰かへの
ギフトを形にするために時間は静かに流れ
やっと、その贈り物は完成したある夜
胸の奥で風船がはじけた
数式の間で見つけた感情のノイズ
ふと流れた別れの歌が
僕の中の何かをほどいていく風船を夜空に放つ
銀河に溶けていくような感覚
星が降る
夏が終わる前に訪れた、ひとつの奇跡そして、この詩が始まる
未来へ歩く二人を
静かに見守るようにだからこのまま、
涙の粒を胸にしまって
それでも前を向き
声を紡がせてまだ見ぬ誰かの心へ
詩を響かせて