全国の女性専用風俗の情報・口コミ情報を掲載「女性用風俗.com」

090-8811-7223

"女性用風俗.com見た"とお伝え下さい!

東京萬天堂口コミ投稿
東京 / 出張性感マッサージ
24時間営業
自慢のセラピストによるA級施術をご体験くださいませ。

写メ投稿

  • 2025-08-09

    ネバーランドと鉛筆と、動き出す針

    ネバーランド。
    それは永遠に子どものままでいられる約束の地。
    成長も老いもなく、守られた楽園。
    けれどその先にあるのは──
    安全か、自由か。
    時間が動き出したときにしか、それは分からない。

    僕は子どもの頃、
    何でも答えられるほうだった。
    手を挙げても、先生はあまり当ててくれない。
    クラスで上位でもトップじゃないから、
    親に褒められることもなかった。

    やがて、教室に居るのが苦痛になり、
    卒業する頃には成績は下の方。
    優秀な子だけが行ける“約束の地”を諦め、
    僕の時間は止まった。

    大人になってから、
    周りと違うからこそ得られる結果があると知った。
    その瞬間、僕の中で止まっていた針がわずかに動いた。

    ある日、仕事で行ったのは、
    行政が運営する特殊な学校施設。
    高い塀と木々に囲まれ、
    外部からの視線を拒むように建っていた。
    立入禁止の巨大な闘技場があり、
    そこだけ空気が濁っていた。
    鬼が棲むなら、きっとここだ。

    巡回中、一人の少女と出会った。
    周りに馴染めない様子だったが、
    僕が話しかけると、
    嬉しそうに笑い、小さな鉛筆をくれた。
    監視室に戻っても、なぜか彼女の顔が離れなかった。

    翌朝、監視室の前で、
    上層部とリーダーの会話が耳に入った。
    「一番頭のいいあの女の子、明日鬼の餌になるらしい」
    点と点がつながった。
    ここは、意に沿わない優秀な子を鬼に差し出す場所だった。

    ──助けなければ。
    巡回しながら逃げ道を確認した。
    明日、必ず実行する。

    翌日、マスターキーを腰に下げ、
    護身用のスタンガンをポケットに忍ばせた。
    彼女が警備員に脇を抱えられ、
    闘技場へ連れ込まれていく。

    僕は背後から静かに近づき、
    スタンガンを押し当てた。
    火花と共に、警備員が崩れ落ちる。
    彼女の手を掴み、木々を縫うように走る。

    出口まであと少し──
    その瞬間、リーダーが前に立ちはだかり、
    羽交い締めにされた。
    息が詰まる。視界が揺れる。

    ポケットの中に、まだあの鉛筆があった。
    迷わず握り、力の限り突き上げる。
    リーダーの目に鉛筆が沈み、
    悲鳴が夜を裂いた。
    腕が解け、地面に重い音が落ちる。
    僕たちはその隙に走り抜けた。

    木々を抜けた先に、
    高い塀の外の風があった。
    彼女は泣きながらも笑っていた。
    その顔を見て、僕は確信した。

    自分が自分であると気づいたとき、
    止まっていた時間は動き出す。
    ネバーランドの先にある道は、
    安全か、自由か──
    選ぶのは、他の誰でもない、自分だ。
    そして僕は、もう二度と檻には戻らない。