全国の女性専用風俗の情報・口コミ情報を掲載「女性用風俗.com」

090-8811-7223

"女性用風俗.com見た"とお伝え下さい!

東京萬天堂口コミ投稿
東京 / 出張性感マッサージ
24時間営業
自慢のセラピストによるA級施術をご体験くださいませ。

写メ投稿

  • 2025-07-16

    ミギとヒダリと、欲望のヒトリ

    左右対称が美しい、美しい心だけが正義──
    これが、世の中の常識。

    僕の名前はミギ。弟のヒダリといつも一緒にいて、仲が良い。
    僕らは両親のいない孤児。
    世間では、大人の言うことを聞く“素直ないい子”で、
    天使のような心を持っていると評判のふたり。

    この生き方は、窮屈だけど波風は立たない。
    僕らが我慢すれば、何事も上手くいく。

    僕らは、表向きは優しい老夫婦の元に引き取られ、
    静かな村で暮らしている。
    ──けれど、本当の目的は別にあった。

    この村には「宝の鍵」にまつわる古い言い伝えがある。
    その鍵は、老夫婦が持っているという噂だった。
    宝を手に入れれば、お金も、時間も、自由も、すべてが手に入る。

    ミギの僕と、ヒダリの彼。
    いつも言うことも、考えも、同じだった。

    でも、ある日ヒダリが言った。
    「老夫婦を痛めつければ、鍵のありかを喋るんじゃないか?」

    僕は反射的に言い返した。
    「なに言ってるんだ。平和に手に入れなきゃダメだろ」

    ──この日から、ふたりの意見は食い違い、
    天使と悪魔のように、喧嘩が増えていった。
    ミギの僕は天使の心を、
    ヒダリの彼は邪悪な心を持っていた。
    その確執は、日を追うごとに深くなっていった。

    そんなある日、老夫婦のもとに新たな虎児がやってくる。
    名前は、ダン。

    物静かで美しい彼は、
    どこか僕らのことを見透かしているようだった。

    数日後、彼は言った。
    「鍵は手に入れた。深夜に地下室に来い」

    驚いた。
    彼も、鍵の存在を知っていたのか──。

    そして深夜。
    ヒダリとともに地下室へ向かった。

    そこにはダンが立っていた。
    「よく一人で来たね、ミギダリ」

    ──その呼び方に、違和感を覚えた。
    なぜ“ミギとヒダリ”を繋げて呼ぶ?
    ふたりなのに、“一人”で来たとは?

    隣を見る。
    ──誰もいなかった。

    ダンは微笑んで言った。
    「気づいたかい? 君は、ミギとヒダリでヒトリなんだ」

    そう。僕はひとりだった。
    天使と悪魔、善と悪、愛と欲望──
    そのすべてを心に持つ、“僕”だった。

    ダンが言う。
    「欲望のままに、生きていい。
    天使と邪悪は、いつも隣り合わせだ」

    その夜、僕はすべてを受け入れた。
    もう、宝の鍵など必要ない。
    自分を抱きしめて、前に進めばいい。

    いま、僕は──
    宇宙を飛び回る汽車に乗って、
    自由という銀河を、旅している。

    ミギとヒダリ、ふたりの声を抱いたままの僕で。