写メ投稿
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2025-07-14
真夏のスタンプ × プロローグ
カオスな街並みの中で
僕は君を待っていた道案内は相変わらず下手だけど
不思議とそれすら、僕の“らしさ”として
受け止めてくれた気がしたまるで
昔から知っていた友人のように
最初から感性がすっと重なった君の心はきっとパズル
でも僕もその形を抱えて歩いてきたから
その痛みも哀しみも
ちゃんと知っている曇りがかった午後の街並みに
木漏れ日がひっそりと差し込んでいた
ふたりの足音が
古い歴史の影をそっと踏んでいく予約したテーブルに並んだ
たくさんのギフトたち──
笑顔と、おしゃべりと、ぬくもりと
お腹も、心も、身体も
ゆっくり満たされていった長く感じた道のりが
今日はなぜか短く思えたのは
きっとまだ物語の途中だったから夕暮れの空の下
歩きながら交わした言葉のひとつひとつが
記憶の上にそっと押されていくように
心の奥に静かに染み込んで
今も、やさしく脈を打っているこの続きは
プロローグとして
未来のページに、静かに書き足されていく