写メ投稿
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2025-07-13
浴衣と秘密の呪文と、クリーム色の未来
時間の概念なんて
どこかに置き忘れてしまうほど
ふたりは静かに
信頼を積み重ねてきた少し息切れしていた君は
肩に浴衣をまとい
涼しげな風が そっと袖を通り抜ける喧騒の中
アニメのような幻想の街に
ふたりだけが静かに溶け込んでいく人混みのざわめきの奥で
重なる笑い声は まるで秘密の合図
四角い封筒に封じられた呪文は
僕の胸の奥で まだ眠っているでもいつか――
封印が解けるとき
きっと僕のなかで 何かが始まる時の流れは、いつもより
少しだけ優しくて
行き慣れた場所に 別の入り口を見つけたり
秘密の呪文の効果かな?って
くすりと笑った君は多くを語らない
だけど その沈黙の奥に
いくつもの物語が静かに眠っている
どれも急がずに
ゆっくりほどいていけたらいい次にまた会うとき
どんな“ひみつ”が顔を出すだろう過去の痛みも
白と黒と花の魔法で
きっと――
甘く温かい、クリーム色の未来に
変わっていくんだろう