写メ投稿
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2025-06-09
コーヒーと飛行石と、あの街のメロディ
いつも、心に
心地よいリズムをまとっている人がいる。その日も、小さな通りの片隅に
大きな荷物を抱えて、彼女は静かに立っていた。
まるで、その街に溶け込むメロディのように。ふたりで飲むコーヒー。
好きなアニメの話で笑い合う。
まるで時間の流れが、音符のように軽やかに跳ねる。彼女の言葉から、あの日の街の旋律が聴こえてくる。
それは、僕にとっても彼女にとっても、
**“心の帰り場所”**と呼べるようなものだった。感覚が、少しだけ普通じゃない僕たち。
でもだからこそ、ちゃんと繋がれた。
ちゃんと響いた。ふと耳に届いたのは、
あの日に戻してくれる飛行石のような音楽。
聞こえる?
うん、聞こえるよ。鼓動のメロディ。ふたりにとって、本当に必要なものだけが
そっと残っていくような、優しい時間だった。帰り道に、手をつないで「ありがとう」を言った。
取りこぼしていた感情が、ひとしずく、こぼれた。別れ際の「頑張ってね」が
そっと僕の背を押して、
この街のどこかに
彼女の音が、静かに息を吹き返した気がした。