写メ投稿
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2025-05-30
ジョークと革命と、ワンダーランド
雨が、静かに降っていた。
昨日から、何かが変わり始めていた気がする。
確かじゃないけれど、そんな“予感”だけが胸に残っていた。
出かける直前、ふと届いたメッセージ。
懐かしいような、でも見たことのない景色を連れてきた。
向かう先には、一人の女性。
恥じらいの中に、凛とした気配をまとっていた。
目を合わせた瞬間にわかった。
この人もまた、
どこかで痛みを抱えてきた人なのだと。
いつものように、
くだらないジョークを挟んでみた。
笑ってくれた。
たったそれだけで、
何かがゆっくりと、ほどけていくのを感じた。
触れた指先に、
長く閉じ込めていた気持ちが、そっと浮かびあがる。
まるで、
忘れていたワンダーランドの入り口に立ったようだった。
誰かの期待より、
自分の本音を信じてみる勇気。
それは、言葉にすることでしか手に入らない。
帰り道、雨はまだ降っていた。
でも、肌に当たるその感触は、少しだけ違っていた。
別れ際、
彼女の小さな仕草が、
「またね」よりも優しい未来を連れてきた。
そして気づく。
革命は、
いつだって、小さなジョークから始まる。
その一言が、心の奥に空いた小さな穴になって、
そこから、光が差し込む。
言葉にした瞬間、
世界は、ワンダーランドに変わる。