写メ投稿
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2025-05-20
ジャズと吐息と、イメージプレイ
当時の僕は、
静かに決められたレールの上を歩いていた。
整った日々のなかに、疑うことなく身を置いていた。
夜の街で、
ひときわ光を放つ音の波があった。
その中心にいたのは、
リズムを纏う脚線と笑顔が印象的な、自由な気配の女性。
ジャズのリズムと共に揺れる彼女の姿は、
まるで“音”と呼吸を交わしているようで――
その動き一つひとつが、生きている証だった。
初めて会ったのに、
彼女の吐息は、肌をなぞるように忍び込んできて、
理性の奥に、火種を落としていった。
アルコールと混じり合いながら、
僕の奥深くに火を灯したまま、静かに染み込んでいく。
夢を追いかけて何度も傷ついて、
それでも彼女は止まらなかった。
“選ばれること”より、
“選び続ける自分”に意味を宿していた。
その夜の熱が、
ゆっくりと僕の中で広がっていく。
帰り道――
空はもう、朝の光に満ちていた。
ビルのすき間から差し込む光に、
彼女の輪郭が浮かび上がる。
あの夜、
誰にも気づかれない場所で、
彼女の“イメージプレイ”に、僕の心は優しくかき混ぜられた。
そして静かに、
眠っていた何かが目を覚ました。