写メ投稿
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2025-05-12
夜より静かな朝に、ありがとう
こんなふうに、満たされたのは久しぶりかも。
そんなふうに呟いたあなたの声が、
どこか遠い記憶を撫でるように響いた。無理に笑っていた日々。
誰にも甘えられずにいた夜。
本当はずっと、気づいてほしかったんだよね。触れたのは肌じゃなくて、
甘えたがってた気持ちのほうだった。頑なだった心が、
ゆっくりと息を吐くようにほどけていく。吐息のリズムが重なって、
あなたの奥に眠る“素直”が
ふと顔を出す瞬間が、いとしくて。快感よりも、
安心に似た満たされ方。
それは、触れた僕にも伝わっていた。“わたしって、まだ誰かに抱かれていいんだ”
そんな許しを感じてくれたのなら、
セラピストとしてじゃなく、
ひとりの男として、嬉しかった。過去の痛みも、
言葉にならない寂しさも、
その朝にはもう、ただの背景だったね。最後に見せてくれたあの笑顔を、
僕はきっと、これからも思い出す。
——夜より静かな朝に、あなたの心がほどけたこと。
その記憶が、あなたをやさしく守ってくれますように。