写メ投稿
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2025-05-06
混じり合わない心が重なった日
混じり合わないまま
それでも続いていく日々のなかで、
君は、ずっと “平気なふり” をしてたんだね。笑う横顔に、
声にならない寂しさが
うっすら滲んでいて誰かに気づかれるより
気づかれないことを選んでた。言葉にならないものを
抱えて生きてる君に、
僕は言葉で触れようなんて思わなかった。ただ、そばにいて
体温で届くものだけでいいと思った。「今日は、何もなくていい」
そう言った君の静けさに、
僕の心の奥が、静かにゆるんでいった。やわらかい痛みと、
ひそやかな甘さが混ざって
感覚だけが残って、
意識がやわらかく溶けていく。快楽が欲しいんじゃなくて
“無音になれる場所”を
ずっと探していたんだよね。声にしなくていい。
我慢もしなくていい。そのまま、
静かに沈んでいける夜があるなら――
君を、そこへ連れていきたいと思った。願いが、花が散るように
何の音もなく溢れていくのなら僕はただ、
それを受け止められる人でいたい。今日は、何も言わなくていい。
触れたぬくもりが、
君を包みますように。