写メ投稿
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2025-05-02
さよならの地で、ひとつになった温度
昔の僕は、自由なんて選べる立場じゃなかった。
ある日、突然の命令で遠くの地へ。見知らぬ土地、孤独な夜。
ただひとつ、心に誓ったのは——
**「いつか、自分で人生を選べる男になる」ってこと。**妙に綺麗な夢を抱きながら、泥臭い努力を積み重ねた。
格好悪くてもいい。苦しくても、もがいても、
“誰かのために”じゃなく、“自分の人生”を取り戻すために。やっと帰れる日。最後に出会ったのは、道に迷っていた外国人だった。
少しだけ手を差し伸べて、彼が見せてくれた笑顔。
たったそれだけのことなのに、胸の奥の“寂しさ”がすっと溶けた。**「君はきっとうまくいくだろう」**
気づけば、そんな言葉がこぼれていた。
無責任かもしれない。でも、その言葉は、自分にも言っていたのかもしれない。優しさって、相手のためだけじゃない。
誰かに向けるたび、こっちの心も少しずつほぐれていく。
寂しさは、分け合えば軽くなる。
そして——**ぬくもりは、触れ合うほどに増えていく。**今の僕は、
疲れた心も、乾いた身体も、
ぜんぶまるごと包み込んで、そっとほどいてあげたいと思ってる。強がってるけど、奥の奥に甘えたい気持ちを隠してる人。
笑ってるけど、ふとした瞬間に涙がこぼれそうな人。
そんな君に触れたい。
**優しくキスを落として、ゆっくり溶かしていく。**心がほぐれたら、身体も緩んでいく。
指先で肌をなぞりながら、「ここにいていいよ」って伝えるように。
声にならない気持ちまで、ぜんぶ受け取るように。**もし、誰にも言えない“寂しさ”を抱えているなら——僕に分けて。**
その代わり、君が忘れかけてた“悦び”を、思い出させるから。