写メ投稿
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2024-05-10
緑内障の検査と治療
正常眼圧緑内障の早期発見には、眼科での検査が欠かせません。ただし、眼圧検査だけでは発見はむずかしく、眼底検査や視野検査を受ける必要があります。
眼底検査は、眼底部の網膜や視神経を調べるもので、緑内障だけでなく、眼底出血や網膜はく離、動脈硬化などの発見にも役立ちます。もう一つの視野検査は、視野狭窄の進行程度を調べるものです。
緑内障の場合、障害を受けた視神経は元にはもどりません。
そのため治療法がないと思っていたり、老化現象の1つなので仕方がない、と考えている方も多いのですが、現在は進行をおさえる効果をもつ薬(点眼薬)が数種類あります。それだけにできるだけ初期段階で発見し、早めに治療を受けることが大切になっています。
治療には主に、房水の生成をおさえたり、排出をうながすための点眼薬が使用されます。どちらも眼圧を下げる目的があります。
「正常眼圧でも、眼圧を下げる必要があるの?」 と思われるかもしれません。ところが正常眼圧緑内障の場合、眼圧を30%程度下げると、約80%の方に進行抑制の効果がみられます。
ただし、点眼薬によっては、心臓病や喘息などに影響を与えるものがあるので、医師とよく話し合っておくことも必要です。
また、点眼薬でどうしても効果がみられない場合には、レーザー治療や手術といった方法もあります。どちらの場合も、合併症などのリスクをともなうので、その点についても医師から十分に話を聞いておきましょう。つづく