写メ投稿
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2024-05-09
正常眼圧と緑内障
そもそも、正常眼圧とは何でしょうか。
私たちの目の内部には、房水(ぼうすい)という液が循環していて、ボールのように常に内側から圧力がかかっています。それが眼圧で、健康診断などによる眼圧検査では10~21mmHgの範囲なら正常とされます。
一般に眼圧が高くなると、視神経が圧迫されて、障害を起こしやすくなります。緑内障にはいくつかのタイプがありますが、目のなかの隅角という部分がふさがったり、房水の排出路が詰まったりして、眼圧が上昇することで発症するタイプがあります。このことからも、眼圧が要因の1つであることがわかります。
では、正常眼圧の場合は、どうなのでしょうか。
じつは、正常眼圧緑内障のくわしい発症メカニズムは、まだよくわかっていません。しかし、正常とはいっても常に一定の圧力がかかっていること、また、視神経の状態には個人差があり、眼圧や周辺の血液循環の悪化などが影響して、発症すると推測されています。
つまり、眼圧が正常の範囲であっても、なんらかの理由から視神経が傷ついたり、萎縮したりして、緑内障の症状(視野狭窄)が起こるのです。それが正常眼圧緑内障であり、しかも40歳以上では20人に1人という高い割合で起こることもわかっています。
また、正常眼圧緑内障の場合、90%の方は自分が緑内障であることに気づいていません。視野狭窄がかなり進んでいても、ほかの部分(見える部分)がフォローするため、気づきにくいのです。それだけに、早期発見のための検査が重視されるようになっています。つづく