写メ投稿
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2024-05-08
気づきにくい正常眼圧緑内障
紫外線が多く、目の病気に気をつけたい季節です。
中高年の方が注意すべき目の病気はいろいろありますが、従来の常識が大きく変わりつつあるのが緑内障です。
緑内障は、視野の一部が欠けて見えにくくなる目の病気です。進行性なので次第に見えにくい部分が増え、そのまま放置していると失明にいたることもあります。かつてはお年寄りの病気と考えられていましたが、近年のさまざまな調査から、40歳頃からはだれにでも発症の可能性があることがわかってきました。
その背景にあるのが、正常眼圧緑内障です。以前は、眼圧の上昇が緑内障の最大の原因とされてきました。ところが実際には、正常眼圧であっても緑内障になるケースが多いことがわかり、現在では緑内障全体の70%以上を正常眼圧緑内障が占めるほどになっています。
その一方で、正常眼圧緑内障は進行がゆるやかで、よほど悪化しないと自覚症状もほとんどないので、自分ではなかなか気がつきません。なんとなく見えにくい、見え方がおかしいと感じて、受診したときにはかなり進行しているというケースが多いのです。
それだけに最近は「40歳をすぎたら」、あるいは「老眼が入ってきたら」、緑内障の検査をしたほうがいい、といわれるようになっています。
早期発見のためにも、正常眼圧緑内障について知っておきましょう。