写メ投稿
-
2025-08-16
8/16
世界の皆さん、こんにちは🌎
今日は京都で「五山送り火」が行われる日です。
夏の夜空に「大」の字が浮かび上がる光景はあまりにも有名で、毎年テレビ越しにでも見たくなってしまいます。
送り火は、お盆の終わりにあたるこの日に、ご先祖様の霊をあの世へお見送りするための儀式。
「大文字焼き」とも呼ばれるけれど、決してお祭りではなく、静かで神聖な時間です。
京都の町を囲む山々に「大」「妙・法」「舟形」「左大文字」「鳥居形」の五つの火が灯され、それぞれの形に意味が込められているそうです。
僕はこの行事に、“忘れてはいけないものを思い出す力”がある気がします。
忙しさに流されて、日々の生活に追われていても、
こうして一年に一度、ご先祖様や亡くなった人を想う時間があることは、心を正すような静けさをくれます。
炎はただ山の上で燃えているだけなのに、どこか人の心の奥と通じているようで、
離れていても、同じ夜に空を見上げたくなります。
それがたとえ「京都」じゃなくても、自分の中に火を灯すような気持ちで。
夏の終わりを告げるこの火に、どこか寂しさと温もりが同居しているように感じるのは、
きっと、見送るという行為が「さようなら」と「ありがとう」を同時に伝えているからかもしれません。
世界